Apache2 インストール
/etc/fstab の編集
ここまでで、ユ-ザ-ごとの公開ディレクトリを用意する準備ができました。
引き続き、/etc/fstab を編集して仕上げをします。
/etc/fstab の編集については
Linux - mount / unmount of File System
に行くとよく書いてあります。
書式は
vb_public_html /home/yamada/public_html vboxsf defaults,uid=1000,gid=1000 0 0
です。
これを指定しないとマウント後のフォルダ所有者は root、グル-プ所有者は vboxsf になってしまい、
読み取りしかできなくなります。
共有フォルダ設定 : 前 後
フォルダ所有者:yamada root
グル-プ所有者:yamada vboxsf
共有フォルダは設定したまま、所有権を共有フォルダ設定前の yamada に戻します。
このマウントとは、あるパーティションとあるディレクトリを関連づける作業のことです。
マウントしたファイルシステムが結合されるディレクトリは、マウントポイントと呼ばれます。
このマウントにより、そのパーティションにファイルやディレクトリを作成したり、利用することができるようになります。
- vb_public_html
マウントするデバイスファイル名を指定します。
ホスト Windows OS の共有したいフォルダ名です。
前述の※(後半の赤字部分)を参照してください。 - /home/yamada/public_html
マウントポイントとなるディレクトリの絶対パスを指定します。
- vboxsf
ファイルシステムの種類を指定します。
vboxsfとは、VirtualBox 外部にあるフォルダを VirtualBox 内から読書きできるようにするためのファイルシステムです。 - defaults,uid=1000,gid=1000
デフォルトのオプションを設定します。
uid, gid はそれぞれフォルダの所有者/所有グループの ID(id コマンドで取得したもの)です。 - 0 0
dump コマンドによるバックアップ対象となるかどうかを指定
0 : バックアップする必要がない
1 : バックアップする必要がある
システム起動時に fsck コマンドでチェックを行う時の順序を指定
0 : fsck コマンドでファイルシステムをチェックしない
1 : ルートファイルシステム ( / ) に指定する数値
2 以上 : その他のファイルシステムに指定する数値
細かいことは不明ですがシステム起動時に特にチェックせず
/etc/fstab の書換
/etc/fstab を書換える前に安全のためにもうひと手間かけましょう。
/etc/fstabファイルの誤った編集により、システムが起動できなくなる場合もあります。
特に前述の共有フォルダ設定 がうまくできていないと起動に失敗します。
事前にバックアップを取得します。
yamada@ubuntu-18:~$ sudo cp -p /etc/fstab /etc/fstab.bak
-p:パミッション付きでコピ-
これにより、起動が上手くいかなくなった場合、事前に取得したバックアップファイルで上書きすれば編集前の状態に戻せます。
失敗が表示された画面で、Enter キ-を押し、
~# cp -p /etc/fstab.bak /etc/fstab
を入力し復活を試みます。
それでは、/etc/fstab を管理者権限で開いて編集開始です。
Ubuntu ディスクトップ端末画面から
yamada@ubuntu-18:~$ sudo nano /etc/fstab
とし以下の内容を最後の行に追加します。
vb_public_html /home/yamada/public_html vboxsf defaults,uid=1000,gid=1000 0 0
文字列の間の空白は Tab キ-を使って設定してください。
/etc/fstab のマウント
fstab ファイルを保存したらマウントの設定を有効にします。
下記コマンドを実行すれば、再起動しなくても確認できます。
yamada@ubuntu-18:~$ sudo mount -a
これで、~/public_html から Windows 共有フォルダにアクセスできるようになります。
でも、私の場合はこのあと再起動する必要がありました。
再起動後も ~/public_html が使えることを確認しておきましょう。
ユ-ザ-ごとの公開ディレクトリの確認
ブラウザのアドレスバーに
http://localhost:8080/~yamada/test.html
と入力して、画面に
「ハロー!ワールド!」
と表示できれば Apache の動作確認は完了です。
これで、ユ-ザ-ごとの公開ディレクトリを用意するための /etc/fstab の編集の説明は終わりです。
引き続き、仮想ホストの構成 について説明していきます。