コブ斜面イメージ
なぜコブ斜面を滑ることができなのか。
なぜコブ斜面の上に立つとどこを滑ったらいいのか分からなくなるのか。
その答えの大きな部分がコブ斜面イメージを頭の中に描けていないことにあるような気がします。
コブ斜面の絵を描いてくださいと言われたとき上手く描くことができますか?
絵心のない私には上手くできません。
要するに、コブ斜面のイメージが頭の中に描けていないのです。
これでは、コブ斜面を上手く滑ることなどできるはずもありません。
そこでコブ斜面の絵を描いてみることにしました。
コブ斜面を上から見る
とりあえず上から見たシュプールの跡を線の太さ変え、色の濃淡をつけて8本描いてみました。
谷が深くなるほど黒色を濃くしてみました。
どちら側が山なのか、谷なのかよく分からないので、フォールライン矢印を入れて分かるようにしました。
フォールライン矢印が示す通り①~④へと段々と下がります。
そして、①-②の間隔と③-④の間隔は③-④の方が長いので、①-②の方が急斜面であることが分かります。
コブ斜面の断面図
次にコブ斜面の断面図を作成します。
①~④の断面図ができました。
少し立体感がでてきました。
コブ斜面途中断面図
滑走者が通る途中で斜面がどのように見えるかその断面図を描いてみます。
ピンクの旗を4本①~④を立てます。
その旗 ①-②、②-③、③-④ 間の断面図をピンク線で示します。
橙色の矢印が断面を見ている方向です。
コブ斜面どこ滑る / ライン取りの違い
ここに上級者と初心者が通るラインを描き入れてみます。
青色線 ━━ :コブ初心者のライン
赤色線 ━━ :コブ上級者のライン
緑色線 ━━ :コブ超上級者のライン
この時、青-赤-緑線に囲まれたピンクの三角形が形成されます。
どうもコブ斜面を滑るためには、この三角の中を通る必要があるようです。
コブ斜面全体像
同じく断面図の中にも上級者と初心者が通るラインを描き入れてみます。
これで全体像が出来上がりました。
まとめ-なにが分かった
ここまで苦労して一生懸命コブ斜面のイメージを作成してきたのですが、分かったことは一つだけです。
コブ斜面を上手くすべるには、ピンク三角を目指して滑ればよい。
でもこの目標はコブの裏側にあって見えないのです。
上級者はコブの肩にスキーのトップを突き刺すように目標を目指します。
初心者はターンし終わった時にピンク三角を斜めに見ることになるので三角が小さく見えます。
見えないよりましかもしれません。
どちらにしろピンク三角は見えないのですからコブの肩を目標に滑るしかないようです。
目標は見えないことが分かっただけでも大きな進歩なのかもしれません。
ピンク三角の確認
ピンク三角はコブの裏側にあるので、斜面の上からは見えませんが、斜面の下からはよく見えます。
上手い人が裏側のどこを通っているのか観察すると上手くなるように思います。