Recurrent Neural Network RNN
さくら VPS RNN 豪ドル/円予測
RNN に関しては
Python Colaboratory
や
そのⅡ
のなかでいろいろ動作させてきました。
ここでは、さくら VPS で RNN 豪ドル/円予測
が動作するようにしていきます。
Keras インスト-ル前準備Ⅰ
update サブコマンドを使って Ubuntu 20.04 LTS の最新のパッケージ情報を再取得します。
さくら VPS のシリアルコンソ-ルから Terminal を開き、
yamada@********:~$ sudo apt update
dist-upgrade サブコマンドを使って Ubuntu のパッケージを更新
yamada@********:~$ sudo apt dist-upgrade
sudo apt upgrade という似たコマンドもありますが、そちらはパッケージを最新に更新するのみです。
dist-upgrade はパッケージを最新に更新、不要なパッケージの削除、カーネルの更新もしてくれます。
次に autoremove サブコマンドを使って Ubuntu の依存関係で必要なくなったパッケージを削除します。
yamada@********:~$ sudo apt autoremove
これで準備Ⅰ完了です。
Keras インスト-ル前準備Ⅱ
RNN を動作させるには tensorflow をインスト-ルする必要があります。
keras は tensorflow と一緒にインスト-ルされます。
まずは pip3 をあらかじめインスト-ルしておく必要があります。
まだの方は、
さくら VPS のシリアルコンソ-ルから Terminal を開き、
yamada@********:~$
sudo apt install python3-pip
Enter を押してインスト-ルを開始します。
しばらく黙りこくってからコメントが次々と出てきます。
途中インスト-ルの確認メッセ-ジが出ますので y を入力します。
時間がかかってインスト-ルが完了します。
$ which pip3
でインスト-ルを確認すると
/usr/bin/pip3
に入ったことがわかります。
Keras インスト-ル
やっと tensorflow のインスト-ルまできました。
このとき Keras も一緒にインスト-ルされます。
tensorflow には CPU 版と GPU 版があります。
普通、さくら VPS で GPU 付きを使用している人は少ないと思いますので、CPU 版をインスト-ルします。
ちなみに
sudo pip3 install tensorflow
とすると強制終了してします。
GPU がないためと思われます。
さくら VPS のシリアルコンソ-ルを開き、
yamada@********:~$
sudo pip3 install tensorflow-cpu
とします。
Enter を押してインスト-ルを開始します。
しばらく黙りこくってからコメントが次々と出てきます。
インスト-ルにはかなり時間(10分)がかかります。
インスト-ル容量は214.5MBぐらいあります。
インスト-ル結果を見ると
Attempting uninstall: MarkupSafe Found existing installation: MarkupSafe 1.1.0 Not uninstalling markupsafe at /usr/lib/python3/dist-packages, outside environment /usr Can't uninstall 'MarkupSafe'. No files were found to uninstall. Attempting uninstall: protobuf Found existing installation: protobuf 3.6.1 Not uninstalling protobuf at /usr/lib/python3/dist-packages, outside environment /usr Can't uninstall 'protobuf'. No files were found to uninstall. Successfully installed MarkupSafe-2.1.1 absl-py-1.2.0 astunparse-1.6.3 cachetools-5.2.0 flatbuffers-2.0.7 gast-0.4.0 google-auth-2.11.0 google-auth-oauthlib-0.4.6 google-pasta-0.2.0 grpcio-1.49.0 h5py-3.7.0 importlib-metadata-4.12.0 keras-2.10.0 keras-preprocessing-1.1.2 libclang-14.0.6 markdown-3.4.1 opt-einsum-3.3.0 protobuf-3.19.5 requests-oauthlib-1.3.1 rsa-4.9 tensorboard-2.10.0 tensorboard-data-server-0.6.1 tensorboard-plugin-wit-1.8.1 tensorflow-cpu-2.10.0 tensorflow-estimator-2.10.0 tensorflow-io-gcs-filesystem-0.27.0 termcolor-2.0.1 typing-extensions-4.3.0 werkzeug-2.2.2 wrapt-1.14.1 zipp-3.8.1
となりました。
うまくインスト-ルできたようです。
ただ、必要ではなくなった MarkupSafe と protobuf がうまくアンインスト-ルできなかったようです。
仮想環境に tensorflow をインスト-ルしなかったためと思われます。
取り敢えず無視することにしました。
ちなみに、Virtual Ubuntu 22.04 に同じようにインスト-ルした時には
WARNING: Running pip as the 'root' user can result in broken permissions
and conflicting behaviour with the system package manager.
It is recommended to use a virtual environment instead:
https://pip.pypa.io/warnings/venv
のような警告-仮想環境の作成-をもとめられました。
どのような問題があるかは
こちら
を参照してください。
最後に autoremove サブコマンドを使って必要なくなったパッケージを削除します。
yamada@********:~$ sudo apt autoremove
tensorflow インスト-ル確認
$ pip3 list
でインスト-ル確認をします。
yamada@********:~$ pip3 list
Package Version
------------------------------------
absl-py 1.2.0
・・・・・・・・
keras 2.10.0
Keras-Preprocessing 1.1.2
・・・・・・・
numpy 1.21.4
・・・・・・・
pip 20.0.2
・・・・・・
tensorboard 2.10.0
tensorboard-data-server 0.6.1
tensorboard-plugin-wit 1.8.1
tensorflow-cpu 2.10.0
tensorflow-estimator 2.10.0
tensorflow-io-gcs-filesystem 0.27.0
・・・・・・
tensorflow-cpu インスト-ル確認
yamada@********:~$ pip3 show tensorflow-cpu
でインスト-ルを確認すると
Name: tensorflow-cpu
Version: 2.10.0
Summary: TensorFlow is an open source machine learning framework for everyone.
Home-page: https://www.tensorflow.org/
Author: Google Inc.
Author-email: packages@tensorflow.org
License: Apache 2.0
Location: /usr/local/lib/python3.8/dist-packages
・・・・・・・
となっており tensorflow-cpu は
/usr/local/lib/python3.8/dist-packages
にインスト-ルされたことがわかります。
tensorflow-cpu インスト-ル余談
ちなみに sudo なしで
$ pip3 install tensorflow-cpu
でインスト-ルすると
/home/yamada/.local/
のフォルダにインスト-ルされます。
また、pip3 を使用せず
$ sudo apt install パッケ-ジ名
でもインスト-ル可能です。
sudo apt-get install tensorflow-cpu
とすると tensorflow がインスト-ルされるのですが
ついでに、python2.7 もインスト-ルされてしまうので困りものです。
お薦めしません。
$ sudo pip3 install tensorflow-gpu==2.4
とすると私の場合 GPU がないので、強制終了になると思われます。
ここまでで、tensorflow Keras インスト-ル関連の作業が完了しました。
引き続き tensorflow の動作確認をしていきます。