さくら VPS Ubuntu アップグレ-ド
さくら VPS Ubuntu 20.04 LTS へアップグレ-ド -2
ここまでで、アップグレードの半分ぐらいのインストールが完了しました。
引き続きアップグレードを進めます。
質問4
設定ファイル '/etc/default/ufw' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって) 変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す● D : 両バージョンの差異を表示する Z : 状況を調査するためにシェルを開始する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** ufw (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ? N
etc/default/ufw は私が変更しているファイルなのでそのまま残します。
「N : 現在インストールされている自分のバージョンを残す」
を選択します。
「N」を入力して Enter しました。
質問5
設定ファイル '/etc/opendkim.conf' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって) 変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す● D : 両バージョンの差異を表示する Z : 状況を調査するためにシェルを開始する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** opendkim.conf (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ? N
opendkim.conf は私が変更しているファイルなのでそのまま残します。
「N : 現在インストールされている自分のバージョンを残す」
を選択します。
「N」を入力して Enter しました。
質問6
設定ファイル '/etc/phpmyadmin/apache.conf' ==> これはインストールしてから(あなたかスクリプトによって) 変更されています。 ==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。 どうしますか? 以下の選択肢があります: Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す● D : 両バージョンの差異を表示する Z : 状況を調査するためにシェルを開始する デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。 *** apache.conf (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ? N
phpmyadmin/apache.conf は私が変更しているファイルなのでそのまま残します。
「N : 現在インストールされている自分のバージョンを残す」
を選択します。
「N」を入力して Enter しました。
質問7
┌──────────┤ phpmyadmin を設定しています├────────┐ │このパッケージのメンテナによると、データベースのアップグレード操作を│ │phpmyadmin 上で実行する必要があります。 │ │典型的には、パッケージの新しい開発元のバージョンがデータの保存方法を│ │変更した場合に起こります。 │ │ │ │この作業を手動で実行したい場合はこのオプションを選ばないでください。│ │それ以外は、このオプションを選んでください。 │ │アップグレードの間に、問題が起 きた場合にデータベースをリストア │ │できるよう、データベースのバックアップが │ │/var/cache/dbconfig-common/backups │ │に作られます。 │ │ │ │phpmyadmin 用のデータベースのアップグレードを dbconfig-common │ │で実行しま すか? │ │ │ │ <はい>● <いいえ> │ └──────────────────────────────────┘
指示通り phpmyadmin 用のデータベースのアップグレードを dbconfig-common
で実行します。
<はい>を選択します。
これで一連のアップグレード作業は完了です。
アップグレードの確認
シリアルコンソ-ル(β版)を開き、
yamada@********:~$ lsb_release -a
として
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 20.04.2 LTS
Release: 20.04
Codename: focal
となっていればアップグレードは完了です。
10-ssl.conf 復活
先程、質問2 で
パッケージメンテナのバージョンの新設定ファイル
/etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf
をインスト-ルしました。
これを修正復活させます。
Dovecot は Ubuntu 18.04 の時は Dovecot v2.2 で 20.04 になると v2.3 にアップグレード
されるようです。
その違いは
10-ssl.conf の中を見ると
① Generate new params with `openssl dhparam -out /etc/dovecot/dh.pem 4096`
② Or migrate from old ssl-parameters.dat file with the command dovecot
gives on startup when ssl_dh is unset.
と書いてあります。
従来の ssl-parameter.dat ファイルは廃止、ssl_dh の設定が必要。
その設定には①②の方法があり。
サイト情報によると①は作成に1時間ぐらい掛かるらしいです。
私の場合、old ssl-parameters.dat file が残っているので
②の方法で自動的に ssl_dh の設定がされると書いてあります。
よって
POP/IMAP over SSL
で設定したように、証明書ファイルと秘密鍵ファイル
を Let's Encrypt のものに変更するだけでうまくいきます。
シリアルコンソ-ル(β版)を開き、
yamada@********:~$ sudo nano /etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf
として
10行目以下2行を
#ssl_cert = </etc/dovecot/private/dovecot.pem #ssl_key = </etc/dovecot/private/dovecot.key ssl_cert = </etc/letsencrypt/live/mail.70vps.net/fullchain.pem ssl_key = </etc/letsencrypt/live/mail.70vps.net/privkey.pem
としました。
上記修正が終わったら
Ctrl + o
Enter
Ctrl + x
で終了します。
後は、postfix と dovecot を再起動すれば完了です。
yamada@********:~$ sudo systemctl restart postfix
yamada@********:~$ sudo systemctl restart dovecot
ssh アクセス時の不具合
ssh でアクセスすると /var/log/auth.log に変なログが発生します。
Feb 21 18:38:26 ik1-***-***** auth: pam_unix(dovecot:auth):
Couldn't open /etc/securetty:
No such file or directory
シリアルコンソ-ル(β版)を開き、
yamada@********:~$
sudo cp /usr/share/doc/util-linux/examples/securetty /etc/securetty
とします。
ファイルコピ-が必要です。
バグだと思います。
これで、さくら VPS Ubuntu 20.04 LTS へアップグレ-ド の説明は終りです。
ご苦労さまでした。