Windows11 WSL2 Ubuntu アップグレード
Ubuntu 22.04.2 LTS アップグレード
WSL2 の Ubuntu 22.04 LTS を 24.04 LTS にアップグレードしてみました。
ただ Apache2 が動作しなくなりました。
悪戦苦闘しましたのでその顛末を書き記します。
まずは注意事項です。
VNC や RDP 経由で Ubuntu にアクセスしている場合は GUI でアップグレードすると失敗するので、
コマンドラインで実行しましょう。
又、アップグレードを SSH 越しに行うことは推奨されません。
[実行する方法もあるようです]
それでは準備です。
Ubuntu ディスクトップを立ち上げます。
PowerShell の起動
の中の Ubuntu の高速起動の所を読んでください。
Windows 画面下のタスクバーに Ubuntu 22.04.2 LTS アイコン が表示されていますので
これをクリックすると一気に Ubuntu のターミナルが立ち上がります。
まずは、個別パッケ-ジのインスト-ルをする準備をします。
Ubuntu を最新の状態にします。
yamada@yama:~$ sudo apt update
yamada@yama:~$ sudo apt upgrade
を順に実行し、インストール済みのパッケージ更新をおこない、
Ubuntu を新しいバージョンにアップグレードします。
apt upgrade は「有効なパッケージ一覧」を元に実行されるので、
apt update と組み合わせて使う必要があります。
沢山インストール経過が表示されて完了します。
ちなみに、
sudo apt-dist-upgrade
のコマンドも使えます。
これはパッケージを最新に更新、不要なパッケージの削除、カーネルの更新もしてくれます。
なお sudo apt upgrade はパッケージを最新に更新するのみです。
次に autoremove サブコマンドを使って Ubuntu の依存関係で必要なくなったパッケージを削除します。
yamada@yama:~$ sudo apt autoremove
これで準備完了です。
Ubuntu 22.04 LTS から 24.04 LTS へアップグレ-ド
まずは現状を確認します。
lsb_release コマンドで Linux系OS のバージョン情報をみることができます。
-a をつけるとわかることすべてを表示してくれます。
yamada@yama:~$ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Ubuntu Description: Ubuntu 22.04.5 LTS Release: 22.04 Codename: jammy
次に do-release-upgrade-c でアップグレード可能なバージョンがあるかを確認します。
私の場合できないと言われてしまいました。
yamada@yama:~$ sudo do-release-upgrade -c [結果] 新しい Ubuntu のリリースをチェックしています /etc/update-manager/release-upgradesのPrompt は never に設定されているため、アップグレードはできません。
仕方ないので
/etc/update-manager/release-upgrades
の「Prompt」の値を書き換えます。
値は「never」「normal」「lts」のいずれかにすることができます。
今回は「lts」にします。
yamada@yama:~$ sudo nano /etc/update-manager/release-upgrades
で最後の行を
Prompt=lts
に変更します。
nano での編集が終わったら
^O 書込
Enter
^X 終了
で nano を終了します。
一般的には Prompt=lts になっているようです。
再確認します。
yamada@yama:~$ sudo do-release-upgrade -c Checking for a new Ubuntu release New release '24.04.2 LTS' available. Run 'do-release-upgrade' to upgrade to it. [和訳] 新しい Ubuntu のリリースをチェックしています 新しいリリース '24.04.2 LTS' が利用可能になっています。 'do-release-upgrade' を実行してアップグレードしてください
24.04.2 LTS が存在することが確認できましたので
アップグレードします。
yamada@yama:~$ sudo do-release-upgrade
とすると update-manager が動き出してアップグレードが開始されます。
アップグレード中は、指示に従って項目を選択していきます。
途中質問されたら yes で進みます。
これが曲者です?
20分ほどでアップグレードが完了します。
アップグレードの確認
Ubuntu のターミナルを開き
yamada@yama:~$ cat /etc/os-release PRETTY_NAME="Ubuntu 24.04.2 LTS" NAME="Ubuntu" VERSION_ID="24.04" VERSION="24.04.2 LTS (Noble Numbat)" VERSION_CODENAME=noble ID=ubuntu ID_LIKE=debian HOME_URL="https://www.ubuntu.com/" SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/" BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/" PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy" UBUNTU_CODENAME=noble LOGO=ubuntu-logo 又は、 yamada@yama:~$ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Ubuntu Description: Ubuntu 24.04.2 LTS Release: 24.04 Codename: noble
となっていればアップグレードは完了です。
確かにアップグレードは上手く行ったのですが
Apache2 が動きません。
参った!!
ここまでで WSL2 の Ubuntu 22.04 LTS を 24.04 LTS にアップグレードができました。
引き続き、Apache2 を再稼働させます。