さくら VPS メ-ル サ-バ
SMTP over SSL/TLS
ここまで、OP25B 問題の対応を完了しました。
さらなるセキュリティ強化のため SSL/TLS(SMTPS)を導入します。
/etc/postfix/main.cf
内に
・・・・・・・・ # TLS parameters smtpd_tls_cert_file=/etc/ssl/certs/ssl-cert-snakeoil.pem ↑証明書ファイル変更① smtpd_tls_key_file=/etc/ssl/private/ssl-cert-snakeoil.key ↑サ-バ-鍵ファイル変更② smtpd_use_tls=yes ← 要確認 smtpd_tls_session_cache_database=btree:${data_directory}/smtpd_scache smtp_tls_session_cache_database=btree:${data_directory}/smtp_scache ・・・・・・
の箇所があります。
証明書ファイル
サ-バ-鍵ファイル
を Let's Encrypt のものに変更します。
具体的には
さくら VPS メ-ル サ-バ作成準備
をみてください。
証明書は
/etc/letsencrypt/live/mail.70vps.net/
Lcert.pem
Lfullchain.pem ●証明書
Lprivkey.pem ●保証秘密鍵
に配置されています。
変更①②は以下のようにします。
smtpd_tls_cert_file = /etc/letsencrypt/live/mail.70vps.net/fullchain.pem smtpd_tls_key_file = /etc/letsencrypt/live/mail.70vps.net/privkey.pem
シリアルコンソ-ル(β版)を開き、
yamada@********:~$
sudo nano /etc/postfix/main.cf
として上記修正が終わったら
Ctrl + o
Enter
Ctrl + x
で終了します。
SMTPS master.cf 変更
引き続き、
/etc/postfix/master.cf
を修正します。
master.cf の内容は下記のようになっています。
上図赤丸4箇所の行頭の # を外します。
そして
# -o smtpd_client_restrictions = $mua_client_restrictions
のすぐ下の行に
-o smtpd_client_restrictions = permit_sasl_authenticated,reject
を追加します。
シリアルコンソ-ル(β版)を開き、
yamada@********:~$
sudo nano /etc/postfix/master.cf
として上記修正が終わったら
Ctrl + o
Enter
Ctrl + x
で終了します。
その後
$ sudo systemctl restart postfix
で postfix を再起動して完了です。
SMTP over SSL/TLS 対応確認
telnet コマンドを使用してSMTP 認証接続テストをします。
SMTP ポ-ト(25番)に接続して確認します。
シリアルコンソ-ル(β版)を開き
yamada@ik*-***-*****:~$ telnet localhost 25
Trying ::1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
220 mail.70vps.net ESMTP Postfix (Ubuntu)
EHLO 70vps.net ←EHLO コマンド入力
250-mail.70vps.net
250-PIPELINING
250-SIZE 10240000
250-VRFY
250-ETRN
250-STARTTLS ←要確認
250-AUTH PLAIN LOGIN
250-AUTH=PLAIN LOGIN
250-ENHANCEDSTATUSCODES
250-8BITMIME
250-DSN
250 SMTPUTF8
QUIT ←QUIT コマンド入力
221 2.0.0 Bye
Connection closed by foreign host.
と確認できたら OK です。
SMTPS(465 番ポ-ト)ファイアウォール確認
SMTPS(465 番ポ-ト)のファイアウォールを確認します。
私は、ファイアウォールは
パケットフィルタ設定・・・①
におまかせなので ufw によるファイアウォールは無視なのですが、
ufw で Firewall(ファイアウォール)をかけている人は
ポ-ト 465番があいているか確認してください。
$ sudo ufw allow 'Postfix SMTPS'
で開くようです。
$ sudo ufw status
として
非アクティブ
と表示された場合は ufw によるファイアウォールは起動していません。
さくらのパケットフィルタを採用している人は、①を参照して
465番が開いているか確認してください。
ただし、引き続き行なう Postfix 接続再テストはポ-トが閉じていても動作可能です。
SMTP over SSL/TLS 対応の設定はこれで完了です。
引き続き Postfix 接続再テストを行います。