さくら VPS メ-ル サ-バ
opendkim.conf ファイル設定
ここまでで、DKIM キ-が作成できました。
引き続き /etc/opendkim.conf ファイルを修正設定します。
シリアルコンソ-ル(β版)に入り
$ sudo nano /etc/opendkim.conf
と入力して「Enter」を押し、conf ファイルを修正します。
- Syslog 確認①
Syslog yes
となっていることを確認します。 - LogWhy 追加①
LogWhy Yes
を追加します。
サービスのログを有効にします。
/var/log/mail.log
に DKIM 情報が追記されます。
- UMask 確認②
UMask 007 となっていることを確認します。
ディレクトリ作成時のパーミッションは
「770」 (777-007=770) になります - Canonicalization 変更①
#Canonicalization simple
となっています。
# を削除し
Canonicalization relaxed/relaxed
にします。
Canonicalization はメールのヘッダと本文を正規の規格に変換し、標準化するプロセス設定です。
メールサーバや転送システムシステムによっては、 メールの処理中に様々な小さな変更を行うため、メールの署名を行う前に正規化しなかった場合、 署名が壊れてしまう可能性があります。
現在、DKIM署名と検証に使われている正規化の方法には、 Simple と Relaxed という2つの方法があります。
Simple は最も厳しい方式でメールへの変更はほとんど認められません。
Relaxed はより緩い方式で、多少の変更を許可しています。
今回はヘッダ/本文とも Relaxed にします。 - Mode 変更②
#Mode sv になっています # を削除し
Mode sv
にします。
Mode ディレクティブは s (sign, 署名) と v (verify, 検証) があり、 送信メッセージに署名、及び検証するには sv に変更する必要があります。 - Socket 変更③
#Socket inet:8892@localhost
となっています。
# を削除し
Socket inet:8892@localhost
にします。
異なるプロセス間の通信を行うためにソケットを使用します。
待ち受けポートは 8892 です。
localhost で bind します。
なお、8891 ではどうも
Milter service
に接続できなくなったようです。
また、このポート 8892 はサ-バ内部でのやりとりのため使用します。
よって、外部に向けてポ-トの開放をする必要はありません。 - 4項目確認 確認③+4
次の各項目を確認します。
PidFile /var/run/opendkim/opendkim.pid
OversignHeaders From
TrustAnchorFile /usr/share/dns/root.key
UserID opendkim
- KeyTable file 追加②
KeyTable file:/etc/postfix/dkim/keytable
を追記します。 - SigningTable file 追加③
SigningTable file:/etc/postfix/dkim/signingtable
を追記します。 - AlwaysAddARHeader 追記④
AlwaysAddARHeader true
を追記します。
DKIM 署名が無いメールにも dkim の検証結果ヘッダ「Authentication-Results」を追加します。
この場合、未署名なら「Authentication-Results:none」となります。
opendkim.conf ファイル設定まとめ
ここまでをまとめると都合、
変更①~③ 3箇所
確認①~③ 7箇所
追加①~④ 4箇所
があります。
沢山あります。
追加①~④は conf ファイルの最後に追記すると分かりやすいと思います。
まとめると、
シリアルコンソ-ル(β版)に入ったら
$ sudo nano /etc/opendkim.conf
と入力して「Enter」を押し conf ファイルを修正します。
#Canonicalization simple
# ↓
Canonicalization relaxed/relaxed
#Mode sv
# ↓
Mode sv
#Socket inet:8892@localhost
# ↓
Socket inet:8892@localhost
# last ni tuika
LogWhy Yes
KeyTable file:/etc/postfix/dkim/keytable
SigningTable file:/etc/postfix/dkim/signingtable
AlwaysAddARHeader true
修正が終わったら
Ctrl + o
Enter
Ctrl + x
で終了します。
ここまで opendkim.conf ファイル設定が完了しました。
引き続き、Postfix 設定ファイル DKIM 対応修正を行なっていきます。