さくら CGI/Python/Composer/pear

さくら VPS Composer インスト－ル

さくら VPS に、Composer をインスト－ルします。
Composer インスト－ル方法１
を参考にします。
インスト－ル方針は、次の通りとします。

Composer 最新版インスト－ル
$ sudo apt install composer
のコマンドを使っての旧版 Composer のインスト－ルはしない。
高速インスト－ル
細かいことは気にせず一括処理高速インスト－ルする。
Composer ファイル設置場所
Composer ファイルは /usr/local/bin/composer に設置する。
Composer パッケ－ジ設置場所
Composer パッケ－ジの設置場所は /home/yamada/ とする。
PHPlot パッケ－ジインスト－ル
PHPlot パッケ－ジをインスト－ル後のその動作確認する。

Composer 最新版高速インスト－ル手順

インスト－ルファイルダウンロ－ド
https://getcomposer.org/installer
からインスト－ルファイル
composer-setup.php
をダウンロ－ドします。
シリアルコンソ－ル(β版)を開き、
yamada@********:~$
php -r "copy('https://getcomposer.org/installer', 'composer-setup.php');"
composer-setup.php は /home/yamada/ にダウンロ－ドされます。
高速一括処理
インストール時の動作などどうでもよいと考え高速処理します。
yamada@********:~$
$ sudo php composer-setup.php --install-dir=/usr/local/bin --filename=composer
実行権限付与
Composer をコマンドとして実行できるように、実行権限をつけます。
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/composer
インストール確認
composer がインストールすることができたか確認したい場合は、以下のコマンドで確認することができます。
$ composer -V
Composer version 1.10.7 2020-06-03 10:03:56
composer-setup 削除
composer-setup.php ファイルを削除します。
$ php -r "unlink('composer-setup.php');"

PHPlot インスト－ル準備

Composer で処理できるパッケ－ジをインスト－ルします。
今回は PHPlot をインスト－ルします。
詳細は PHPlot インスト－ル準備を参照してください。
Packagist 検索サイト
に行くと検索画面が出ますのでここにパッケ－ジ名 PHPlot を入れてみてください。
｢PHPlot｣と入れて｢Enter｣キ－を押せば PHPlot 関連のパッケ－ジがでてきます。
ちなみに IE では見付けることがきできません。
Chrome 等で検索してください。
この時、最初に出てくる davefx/phplot をインスト－ルします。
この PHPlot を使用すると各種のグラフを作成することができます。

PHPlot のインスト－ル概要

今回 PHPlot は /home/yamada/ の直下に構成します。
インスト－ル書式は
composer require ディレクトリ/パッケ－ジ名
です。

PHPlot のインスト－ル

シリアルコンソ－ル(β版)を開き、
yamada@********:~$
composer require davefx/phplot
Enter を押してインスト－ルを開始します。
時間がかかってインスト－ルが完了します。
ついでに autoload ファイルも作成されました。
各ファイルは /home/yamada/ の中に下記のように構成されました。

  /home/yamada/
  ├ composer.json
  ├ composer.lock
  └ vendor 
     ├ autoload.php
     ├ composer
     └ davefx
        └ phplot
           ├ composer.json
           └ phplot
              └ <ﾗｲﾌﾞﾗﾘ･･･>

PHPlot ファイル動作確認

それでは、PHPlot が動作するか確認することにします。
以下のファイルの <?php ～･･･～ ?> までをすべてをコピ－し、 PHP ファイルを作成します。
自分の PC Windows で、TeraPad 等を使用して作成できたら c:\vb_public_html に保存します。
ファイル名は phplot-tofile-2.php とします。
文字コ－ドは、UTF-8N
BOM なし
改行コ－ドは、LF
です。
これで、単純な PHPlot ファイル作成が完了しました。
このあと、このファイルは、/home/yamada/public_html
にアップロ－ドします。


  <?php
  //ライブラリ自動取込
  require_once '../vendor/autoload.php';
  // サンプルデータの定義
  $data[0] = array(' 9M',14);
  $data[1] = array('10M',18);
  $data[2] = array('11M',15);
  $data[3] = array('12M',30);
  $data[4] = array(' 1M',18);
  $data[5] = array(' 2M',17);
  // PHPlotのオブジェクトを生成
  $plot = new PHPlot(400,200);
  // データをセット
  $plot -> SetDataValues($data);
  $plot -> SetIsInline(true);
  $plot -> SetOutputFile
   (dirname(__FILE__).'/images/test2.png');
  $plot -> DrawGraph();
  print("<img src = 'images/test2.png'>");
  // ファイルへ保存して描画
  ?>

ファイル内容は単純な PHPlot PHP ファイル phplot-tofile-1.php をさらに単純にしたものです。
日本語の使用をやめ、Composer の phplot ファイルを autoload で読み込んでいます。
ファイル内容の詳細は単純な PHPlot ファイル作成を参照してください。
ポイントは、
require_once '../vendor/autoload.php';
です。
すなわち autoload.php と phplot-tofile-2.php ファイルの保存場所の関係です。
二つのファイルはそれぞれ
/home/yamada/vendor/autoload.php
/home/yamada/public_html/phplot-tofile-2.php
のように保存されています。
public_html フォルダにいる phplot-tofile-2.php は一つ上の階層の yamada フォルダに行ってから vendor フォルダに行けば autoload.php を見つけることができます。
一つ上の階層に行くには
｢../｣
でした。
ちなみに二つ上の階層に行くには、｢../../｣でしたね。

SFTP で phplot-tofile-2.php をアップロード

作成した phplot-tofile-2.php ファイルをユ－ザ－ディレクトリ
/home/yamada/public_html
にアップロ－ドします。
やり方がよく分からない方は
ユ－ザ－ごとの公開ディレクトリを用意する
の｢SFTP でファイルアップロード｣
を読んでください。
を読んでください。

images フォルダ作成

そして、もう一点、test.png を書き込むフォルダ images をあらかじめ作成しておく必要があります。
作成場所は
/home/yamada/public_html/images
です。
シリアルコンソ－ル(β版)を開き、
yamada@********:~$
mkdir public_html/images
ここは Apache が書き込みを行う専用フォルダとします。
パ－ミッションは 777 でもよいのですが、かなり緩いので制限します。
Ubuntu では Apache ユーザー名は｢www-data｣です。
/etc/apache2/envvars に設定があります。
空行を除き13-14行目
export APACHE_RUN_USER=www-data
export APACHE_RUN_GROUP=www-data
もし、Apache ユーザー名、グル－プ名を変更する場合はこのファイルを編集します。
今回はこのままにしておきます。
Apache が images フォルダに入れないと test.png ファイルを書き込めません。
よって images フォルダの所有グル－プを www-data に変更する必要があります。
$ cd public_html
$ sudo chgrp www-data images
とします。
さらには、所有グル－プが test2.png ファイルを images フォルダにおいて書込み作業ができるようにします。
すなわち、
所有グル－プ = 書込 2 ＋実行 1 = 3
のパ－ミッションにする必要があります。
したがって、
images　のパ－ミッションは 734 とします。
$ cd public_html
$ chmod 734 images